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2001年07月21日 銃夢LOでのデジタル行程
ついでに、銃夢LOでのデジタル行程についてちょっと書いときます。
銃夢LOでは、手書きの原稿を600dpiでスキャン、Photoshop上で600dpiグレースケールで作業、600dpiグレースケールTIFFファイルで印刷所に渡しています。(モノクロページの場合。カラー原稿は300dpi)
実際には、製版の際にB4サイズの原稿を雑誌のA4サイズに縮小しているので、見かけ上解像度が上がっているはずです。コミックスの場合はさらに縮小しているので、見かけ上は1200dpiに近い解像度になっているでしょう。
印刷した時にアミ点として出ている部分は、Photoshop上ではグレーの濃淡です。それを印刷所の方で製版する時に線数65線のアミ点に変換しています。
線数の違うアミ点やサンドトーンがほしい時だけ、パワートーン(フィルタ)などを使います。
僕はMacをグラデーション作製マシンとして使い出してすでに8~9年、モノクロ原稿完全デジタル入稿を始めて4年目で、必要なノウハウはすべて自分で編みだしてきました。それで今のようなスタイルを構築したのですが、このグレースケールでの入稿は印刷所のスキルによるところが大きいそうなので、印刷所が変われば通用しないやり方かもしれません。
聞くところによればウルジャンが世話になっている昭和ブライトという会社は日本で最高のデジタル原稿印刷のスキルを持っているそうなので…。